2012年11月26日

短波

カーラジオのAM放送が発射されている周波数帯の電波は中波と呼ばれるが、2MHzあたりから30MHZあたりまでの周波数帯はHF=短波帯などと呼ばれる。 帯域が広いので周波数によってさまざまな特性を表すが、短波は電離層(F層)で反射され地球表面を伝播されていき、一般に夜になると電離層が強くなりよく電波を反射する。結果、電波の到達距離は夜のほうが良好になるのが一般的である。

イギリスのノースウッドにGYAという気象FAX局があり、このラジオはNATOの船を対象に気象FAXを送信することが主たる任務とされている。出力は10KWで地方ラジオ並であり、日本ではなかなか受信が困難である。不思議なことに夜中の入感はほとんどなく(機材によるのであくまでうちでの話)、夜明け日没の短い間だけFAX音が入感する。信号はごく弱く、音声だと了解可能なのかもしれないが、FAX信号はなななかデコードできない。時差が9時間あるので日本の日没時はイギリスの夜明けに相当する。これも冬季の場合で夏季では両方とも夜という条件にはならない。

GYA1640h.jpg日本も夜が長くなり数週間前からGYAの入感が始まったが30分の時間差で入感状況が一変してしまう。17:00前後は何とか絵が出る程度の受信である。(12月になるともっと良好になると想定できるが)

GYA1720h.jpg30分ほどたつとあっという間に信号音が弱くなり、デコードしても絵が出てこなくなる。(同期信号の黒いマーカー=縞模様、だけ写っている) ちなみに同時刻の地球上の昼夜図を合わせると、イギリス側の夜明けに従って電波の到達状況が悪化したことが理解できる。発射側の電離層が日の出とともにどんどん弱くなっていくのかもしれない。


注:昼夜の地図は独立行政法人情報通信研究機構の宇宙天気情報センターでリアルタイムで配信されている。   http://swc.nict.go.jp/radio/
posted by ぐ at 11:11| Comment(0) | ふつーのラヂオ
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